鎌倉四季の花( 九 月 ) 【萩の花=はぎのはな】
(写真:武士俣光也)
秋の花、萩の花が咲き始めました。白萩の花が境内一杯に広がっている天台宗宝戒寺は、後醍醐天皇が足利尊氏に命じて造らせた寺で、北条氏の菩提を弔うものでした。北条氏の邸跡建てられました。元弘三年(一三三三)五月二十二日北条一族は新田義貞の鎌倉攻めに追い詰められ滑川を渡った山側の北条氏の菩提寺東勝寺に集まっていました。戦況は不利で折から鎌倉市街の黒煙が出るのを見て、これまでと決意し一族三百六十四人が自害したところです。山際に北条高時腹切りヤグラがあります。
「鎌倉四季の花」月めくり
- 一月 【福寿草=ふくじゅそう】
- 二月 【梅=うめ】
- 三月 【桜=さくら】
- 四月 【海棠=かいどう】
- 五月 【躑躅=つつじ】
- 六月 【紫陽花=あじさい】
- 七月 【蓮=はす】
- 八月 【百日紅=さるすべり】
- 九月 【萩の花=はぎのはな】
- 十月 【秋明菊=しゅうめいぎく】
- 十一月 【紅葉=もみじ】
- 十二月 【椿=つばき】
井上 誠一 プロフィール
井上誠一
平成13年会長に就任。平成28年逝去されるまで、当会会長を務めた。
昭和58年鎌倉に在住以来、中世都市鎌倉を愛し学び、永年ボランティアガイドとして活躍した。