鎌倉四季の花 (井上誠一) ( 六 月 )

鎌倉四季の花( 六 月 )  【紫陽花=あじさい】

明月院の紫陽花
鎌倉の(あじさい)が見頃になりました。あじさい寺として有名になった明月院は臨済宗の寺です。

最初は北条時頼が隠居所として最明寺を建てました。歿後寺がすたれ、跡に北条時宗が禅興寺と名を変え再興しました。禅興寺の塔頭として二代鎌倉公方氏満の執事、上杉憲方が明月院を開基しました。明治の初め廃物毀釈で禅興寺は廃寺となりましたが、明月院が残って現在に至っています。境内一杯にアジサイの花があります。

明月院のあじさい極楽寺坂切通し上にある、成就院(古義真言宗)もアジサイの花が綺麗です。成就院は北条泰時の開基と云われています。元弘の乱の時、新田義貞の鎌倉攻めで焼け討ちにあい、西谷に移りました。江戸時代元禄の頃再び元の場所にもどりました。参道一杯にアジサイの花が咲いています。材木座方面の海岸の眺めが美しい所です。

 

 

「鎌倉四季の花」月めくり

井上 誠一 プロフィール

井上誠一(いのうえ せいいち)。神奈川歴史研究会 前会長。
昭和9年横浜生まれ。明治大学商学部卒。平成4年日本冶金工業(株)を定年退職。
平成元年神奈川歴史研究会に入会、平成13年会長に就任。
平成28年逝去されるまで、当会会長を務められました。
昭和58年鎌倉に在住以来、中世都市鎌倉を愛し学び、
永年ボランティアガイドとして活躍されました。