鎌倉四季の花 (井上誠一) ( 四 月 )

鎌倉四季の花( 四 月 )  【海棠=かいどう】

鎌倉市の天然記念物に指定された、カイドウの大木が長谷の光則寺にあります。三月下旬から四月中旬の間に見事な花を咲かせます。
光則寺の海棠

鎌倉長谷の光則寺本堂前で良く手入れされて見事に咲いた『海棠=カイドウ』
(撮影 武士俣 光也氏)

光則寺は北条時頼の臣、宿屋左衛門尉光則が自分の屋敷を日蓮に喜捨して自ら開基となった寺で日蓮の弟子日朗を開山としています。自分の名を寺名にしました。奥の山際に日朗の土牢が残っています。
光則寺の海棠

鎌倉長谷の光則寺本堂前で良く手入れされて見事に咲いた『海棠=カイドウ』
(撮影 武士俣 光也氏)

少し先に大仏があります。大仏像は大異山高徳院清淨寺の本尊で阿弥陀如来であります。寛元元年(一二四三)建立され最初は木像でありましたが、建長四年(一二五二)鋳造されました。当初は大仏殿と呼ばれ、建物の中に有りましたが、明応四年(一四九五)八月十五日の地震で津波が襲い殿舎が海に洗い流され礎石だけとなりました。次いで廃寺となり、仏像だけ露座になり現在に至っています。

「鎌倉四季の花」月めくり

井上 誠一 プロフィール

井上誠一(いのうえ せいいち)。神奈川歴史研究会 前会長。
昭和9年横浜生まれ。明治大学商学部卒。平成4年日本冶金工業(株)を定年退職。
平成元年神奈川歴史研究会に入会、平成13年会長に就任。
平成28年逝去されるまで、当会会長を務められました。
昭和58年鎌倉に在住以来、中世都市鎌倉を愛し学び、
永年ボランティアガイドとして活躍されました。