鎌倉四季の花 (井上誠一) ( 三 月 )

鎌倉四季の花( 三 月 )  【桜=さくら】

八幡宮のヤブサメ道の桜三本が二月の終わりから咲き始めます。早咲きの桜です。

三月下旬から始まる、鎌倉の花見は、段葛の五百米の桜道のにぎわいや、源平池の周囲の桜見物に多数の人があつまります。

段葛は養和二年(一一八二)北条政子の安産祈願のために頼朝が鶴岡八幡宮の社前から由比ケ浜まで真っ直ぐにして参詣道路を造りました。一の鳥居から三の鳥居までが若宮大路であります。二の鳥居から三の鳥居の道に置き石を置いて高く道を造ったのが段葛と言われています。この工事には、北条時政、畠山重忠などの御家人衆が総出で参加したとの事です。

鎌倉鶴岡八幡宮の流鏑馬道の早咲の櫻
鎌倉鶴岡八幡宮の流鏑馬道の早咲の櫻ですが、3月初めに1本だけ咲いていましたが、15日現在では2本が咲き、1本が蕾みを膨らませています。【撮影=武士俣光也】

段葛の櫻は全面改修で今年は姿を消しました。段葛の櫻は全面改修で今年は姿を消しました
鶴岡八幡宮の参道「段葛」は2014年10月から「全面改修」に入り、2016年3月まで二の鳥居から三の鳥居までの距離すべてが囲いで覆われ従来の桜並木は挙って取り除かれており、4〜5月の躑躅も同様の様相となっています。

 

 

「鎌倉四季の花」月めくり

井上 誠一 プロフィール

井上誠一(いのうえ せいいち)。神奈川歴史研究会 前会長。
昭和9年横浜生まれ。明治大学商学部卒。平成4年日本冶金工業(株)を定年退職。
平成元年神奈川歴史研究会に入会、平成13年会長に就任。
平成28年逝去されるまで、当会会長を務められました。
昭和58年鎌倉に在住以来、中世都市鎌倉を愛し学び、
永年ボランティアガイドとして活躍されました。