鎌倉四季の花 (井上誠一) ( 二 月 )

鎌倉四季の花( 二 月 )  【梅=うめ】

鎌倉で一番早く梅の花が咲くのは荏柄天神社の紅梅です。一月の下旬から二月上旬には、ほぼ満開になります。学問の神様、天神さんへ願掛けの若者が大勢参拝に訪れます。

荏柄天神の紅梅

鎌倉荏柄天神の拝殿まえの「紅梅」 (撮影 武士俣 光也氏)

荏柄天神社は長治元年(一一〇四)の勧請といわれ鎌倉幕府より古くからありました。大倉幕府の鬼門の方角に当たり幕府に大事にされました。大倉幕府は頼朝の屋敷で治承四年(一一八〇)十二月から嘉禄元年(一二二五)十二月まで四十七年間武家の中心でありました。

八幡様の白梅

鶴岡八幡「ぼたん苑入口の白梅」 (撮影 武士俣 光也氏)

北条政子が亡くなってから、幕府は宇都宮辻子に遷りました。嘉禄元年十二月から嘉禎二年(一二三六)五月までの十二年間です。たびたびの地震により建物が壊れたようで、少し離れた若宮大路へ幕府が移つされました。嘉禎二年八月から元弘三年(一三三三)五月までの九十八年間で北条氏が滅亡まで続きました。

「鎌倉四季の花」月めくり

井上 誠一 プロフィール

井上誠一(いのうえ せいいち)。神奈川歴史研究会 前会長。
昭和9年横浜生まれ。明治大学商学部卒。平成4年日本冶金工業(株)を定年退職。
平成元年神奈川歴史研究会に入会、平成13年会長に就任。
平成28年逝去されるまで、当会会長を務められました。
昭和58年鎌倉に在住以来、中世都市鎌倉を愛し学び、
永年ボランティアガイドとして活躍されました。