鎌倉四季の花 (井上誠一) ( 十 月 )

鎌倉四季の花( 十 月 )  【秋明菊=しゅうめいぎく】

(写真:武士俣光也)

鎌倉の花・秋明菊
妙本寺日蓮聖人像妙本寺永縁廟碑
          【妙本寺日蓮聖人像】                【妙本寺永縁廟碑】

鎌倉の路地の塀際に丈の高い秋明菊(貴船菊)が咲いています。茶花として茶人に好まれている花です。鎌倉には、谷戸が五十ケ所以上あると云われております。扇ケ谷、佐助ケ谷比企ケ谷・・・等名称がついています。比企ケ谷の奥に比企能員の邸がありました。
比企能員は二代将軍源頼家の義父として権力が増大してきて、北条氏と対抗するようになりましたが、北条氏の姦計に掛り建仁三年(一二〇三)滅ぼされました。邸のあとに能員の末子の三郎能本が日蓮宗の妙本寺を建て比企一族の菩提を弔っています。境内は広々として静かな良い寺です。

「鎌倉四季の花」月めくり

井上 誠一 プロフィール

井上誠一(いのうえ せいいち)。神奈川歴史研究会 前会長。
昭和9年横浜生まれ。明治大学商学部卒。平成4年日本冶金工業(株)を定年退職。
平成元年神奈川歴史研究会に入会、平成13年会長に就任。
平成28年逝去されるまで、当会会長を務められました。
昭和58年鎌倉に在住以来、中世都市鎌倉を愛し学び、
永年ボランティアガイドとして活躍されました。